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要注意!機械式駐車場における高さ(サイズ)制限について詳しく解説します!

2024.07.30

機械式駐車場は立体的に車を収容できるため、平置き駐車場に比べて駐車台数あたりのコストが低い傾向にあります。限られたスペースを有効活用できることから、都心部のマンション・商業施設・ホテルなどで広く採用されています。
しかし、管理側が機械式駐車場について理解していなかったり、利用者がルールを無視したりすると、大きな事故に繋がってしまう可能性があります。事故を未然に防ぐためには、機械式駐車場における使用方法や高さ(サイズ)制限について理解しなければいけません。
そこで本記事では、機械式駐車場における高さ制限について詳しく解説します。高さ制限をクリアしているか見極める方法や事故を防ぐために注意すべきポイントについても紹介するので、しっかり把握したうえで導入・運用しましょう。

機械式駐車場の高さ制限とは?

機械式駐車場の高さ制限とは、安全に駐車できるスペースを確保するための重要な制限の一つです。高さ制限を超える車両を無理に入庫すると、車両が破損するほどの事故が起こり、最悪の場合は人が巻き込まれてしまうケースもあるでしょう。

 

一般的な駐車場のサイズについては、国土交通省が以下のように基準を設けています。

 

  • 軽自動車:縦幅3.6m×横幅2.0m以上
  • 小型自動車:縦幅5m×横幅2.3m以上
  • 普通自動車:縦幅6m×横幅2.5m以上

 

参考元:国土交通省-駐車場設計・施工指針について

 

一方、機械式駐車場の高さは施設や機械によってさまざまであり、代表的な高さは以下の4パターンです。

 

  • 150センチ
  • 155センチ
  • 180センチ
  • 200センチ

 

従来は155センチ以下がほとんどでしたが、最近はSUV・ミニバン・レクサスなど、車高の高い車両が増加していることもあり、200センチといったハイルーフ仕様も増えています。

高さ制限をクリアしているか見極める方法

機械式駐車場の高さ制限をクリアしているか見極める方法として、第一に車検証を確認することが考えられます。
しかし、車検証に記載の「全高」と実際の「高さ」は異なる場合があります。車検証に記載されている車の高さには、ETCアンテナやスキーキャリアなどの付属品は含まれていません。そのため、自身の車が高さ制限内であるか確認するためには、車両に装着されている全てのオプションを含めた全高の測定が必須です。
インターネットで「車種 高さ」で調べた際に出てくる数値も、実際の高さとは異なる場合があります。また、同じ車種でも年式によって高さが違ったり、装備しているタイヤの厚さによって高さが変わったりするケースもあります。
機械式駐車場での事故を確実に防ぐためには、販売店や車検証で車の高さを確認したうえで、実際に測って確認しましょう。

機械式駐車場の高さ制限による事故とは?注意すべきポイント

基本的に機械式駐車場には、センサーなどの安全装置がついています。しかし、線ではなく点でついている場合が多く、位置によってはセンサーを回避してしまう可能性もあります。

同じ機械でも車室によって高さ制限が違うケースもあるでしょう。例として、小型自動車と普通自動車それぞれに適した車室を作るために、高さ制限が2種類ある機械を導入した場合です。高さ制限が2種類ある機械で、機械の不具合によって高さ制限が155センチの車室に180センチの車室に入れるはずの車を入庫してしまうと、大きな事故に繋がりかねません。
上記以外にも、タイヤを履き替えたことで高さが変わったり、ルーフキャリア・スペアタイヤなどのオプションで高さが変わったりしたことを考慮していない場合もあります。また、ミラーのたたみ忘れやハッチバックの閉め忘れ、半ドアなどが原因で、車の後ろやドアが破損してしまう事故も多いです。

機械式駐車場の高さ制限による事故を防ぐためには、機械の故障で車室の入れ間違いが起きていないか、オプションの高さを考慮しているかなどを注意しなければいけません。

実際に起きた事故の一例

機械式駐車場で実際に起きた事故の一例を紹介します。

 

昇降横行式(パズル式)で起きた事故

[大阪府豊中市にある大型マンションに住んでいるAさん]

普段はマンションにある機械式駐車場の地下パレットに車を駐車しているが、連休に遠方から友人Bさんが車で遊びにくるため自分の車は会社において電車で帰宅。自分の車と友人Bさんの車の高さはほぼ同じであることを事前に確認。もしサイズ的に入庫できなければ近隣のコインPに駐車しようと考えていた。
友人Bさんが到着し、機械式駐車場を操作し地下にあるパレットを呼び出す。地上に来たパレットにぶつからないか確認しながら慎重に車を駐車、問題なく入庫できたのでその場を離れた。
しばらくすると同じマンションの住人からインターホンで呼び出しがあった。機械式駐車場で事故が起きたことを知る。見に行くと友人の車が地下にあり、地上パレットとぶつかっていた。

 

事件の原因は、地上パレットと地下パレットの高さ制限が違ったことにありました。昇降横行式の駐車場(パズル式)は、入庫時に呼び出しパレットが地上までくる設定になっている場合が多く、入庫後は次の人の操作があるまでは地上に留まります。
今回の機械式駐車場もそのような仕様でした。友人Bさんが入庫した時は、パレットが地上にあったため高さ制限以内に収まり干渉しませんでした。
しかし、次の人が入庫または出庫しようとした時にBさんのパレットが地下へ格納され、地下パレットの高さ制限が地上パレットの高さ制限よりも低かったため、Bさんの車の天井部分が地上パレットへ干渉し事故となったのです。

今回のような事故を防ぐためには、地上パレットと地下パレット両方の高さ制限について事前に把握しておかなければいけません。

機械式駐車場の事故の原因の多くは利用者のミス

機械式駐車場にはさまざまな安全装置がついており、機械に不備があった場合にはエラー反応が出るため、基本的には事前に事故を防げる仕様となっています。そのため、機械式駐車場で発生する事故の原因は、以下のような利用者のミスにある場合がほとんどです。

 

  • 高さ制限を間違えていた
  • ETCアンテナやスキーキャリアなどの付属品を考慮していなかった
  • 停める車室を間違えてしまった
  • ドアを閉め忘れていた
  • ドアミラーをたたみ忘れていた
  • 駐車位置が悪かった
  • 運転ミスによって衝突してしまった

 

ちょっとした不注意によって大切な車が破損したり、場合によっては修理不能なまでの大事故になったりする可能性もあります。また、自身の車だけでなく他人の車を壊してしまい、弁償しなければいけなくなるケースもあるでしょう。
機械式駐車場に損傷を与えてしまった場合は、より多額の弁償費用を負担しなければいけません。具体的な修理費用は破損の状況によって大きく異なりますが、パレットや制御システムの修理、部品交換などで、数百万円から数千万円に及ぶ可能性もあります。機械式駐車場を利用する際は、高さ制限やETCアンテナやスキーキャリアなどの付属品、ドア・ドアミラーのたたみ忘れ・閉め忘れなどを入念に確認しましょう。

 

また、事故を防ぐことも大切ですが、自身が加入している保険の内容確認も重要です。保険に加入していると、万が一事故を起こしてしまった際の負担費用を減らせる可能性が高くなります。ただし、保険に加入していても事故の内容によっては、補償範囲外となるケースもあるので注意が必要です。

車幅や最低地上高についても注意が必要

ここまで、機械式駐車場の高さ制限について解説しましたが、同様に車幅や最低地上高についても注意しなければいけません。
ミラーやドアのたたみ忘れ・閉め忘れによって、横幅の制限を超えてしまい車が破損するケースも多くあります。車検証に記載されている車幅は、ボディのみの幅でありミラーを含めた長さではありません。
また、車の底面の一番低いところからパレットまでの距離である最低地上高を、意識していないことによる事故も稀に起こっています。特に溝があるタイプのパレットでは、車の下側が擦れたり、はまって動けなくなったりする場合もあります。

基本的な車では問題ありませんが、一部改造している車などは機械式駐車場を利用する前に、パレットとぶつからないかを確認しましょう。

この記事の監修者

メンテナンス課

テクノパークで関西エリアを担当する部長

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